2011年3月30日水曜日

イチイの花(雄花、雌花)

 だいぶ暖かくなり今朝は手袋なしでも散歩が苦になりませんでしたし公園のソメイヨシノも数輪咲いているのを見つけましたが遙か高いところなので写真は撮れませんでした。
 そんな中イチイの花が咲いているのを見つけました。
 イチイは雌雄異株ですがこの花はたぶん雄花で、雌花は今のところ見つけられませんでした。
 今後気をつけて見ていこうと思っています。(雌花も見つけました)
花をよく見るとシュークリームを見ているみたいですし果実の真っ赤な実からすれば地味な色です。

果実は昨年撮影したのがhttp://blackreg.blogspot.com/2010/10/blog-post_30.htmlに。

(画像をクリックで拡大表示します)
イチイの雄花
撮影:2011/03/30

夕方の散歩で今一度同じ場所に行き捜してみました、朝のものとは違うのが有ったのでこれが雌花だろうと推測されます。ただ雌花は淡緑色だとされていますがこれは雄花と同じように褐色です。
写真をよく見ると花の先端から蜜のようなものが溢れてきています、これに雄花からの花粉が付いて受粉するんでしょうか?拡大表示すると蜜みたいなのが先端から出ているのが良く判ります。

追加:2012/05/14
その後の調査で先端の穴は「受粉孔」と言いこの孔から「受粉滴」が分泌され此処に雄花からの花粉が付くと受粉する仕組みだそうです。雌花についてWeb上で検索しそれらしいサイトをかなりの数見てみましたが殆ど雌花の写真は有りませんでした、また受粉滴が写っているものは見つけることが出来ませんでしたのでかなり貴重な写真ではと(自画自賛)。
イチイの雌花
撮影:2011/03/30
イチイの雌花
上の写真の一部、蜜みたいなものが出ているところを拡大してみました
・雌花は一カ所から一個と言われていますがこの写真では2個出ている部分があります
・Web上の図鑑などでは雌花は「淡緑色」や「緑色」などと記述されたものが有りますが受粉前は淡い褐色で
 受粉後徐々に淡緑色に変化していきます。

受粉後のイチイの実
受粉孔はまだ塞がっていない
撮影:2012/04/30
熟す前のイチイの実

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追加:2013/01/08
イチイの雄花
撮影:2013/01/03
11月にぽつんとしていたのがだいぶ膨らんできた

イチイの雌花
撮影:2013/01/03
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追加:2014/03/27
 ここ一ヶ月ほど度々受粉滴が出ていないか見に行っていましたが今朝になって受粉滴が出ているのを見つけることができました、今回は比較的いい写真が写せたようです。
イチイの雌花
受粉滴が出てきました
撮影:2014/03/27

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追加:2011/04/06
 ・夕方散歩のついでに見に行って見ました。
  雄花はもう枝から落ち始めていました、ちょっと触っただけでぽろぽろと落ちていきます。

追加:2011/11/06
・いろいろ調べていたらイチイの仲間でTaxus brevifolia (Pacific Yew Tree)と云うのが有ることが分かりました、タキソール(taxol)というアルカロイドが単離され白血病や難治性の卵巣がんなどに極めて有効なんだそうです。

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イチイ科
イチイ属
Taxus cuspidata