当日(平成23年12月23日)はドンヨリした曇り空のうえ風が強く大変寒く感じる日で午前10時30分開始と云うことも有りあまり見学者は多くなく私たちを含め5名、一方園側の人は庭師の方4名とスタッフ2名であまり張り合いが無かったのではと思われます。
製作されたのは皇室に毎年献上されているもので一般に販売されているものより一回り大きく円形ではなく籠は長方形をしていました。
製作過程の説明付きでおよそ一時間で完成しました、製作は一つ一つが注意深く行われており見た目より大変そうでした。
材料:
◆春の七草
セリ、ナズナ(ペンペン草)、ゴギョウ(ハハコグサ)、
ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(コオニタビラコ)
すずな (カブ)、すずしろ(ダイコン)
◆その他
竹籠
ハラン(竹籠に七草を植え込む土を入れるため敷き詰める)
黒土(乾燥させふるいを通したもの)
製作道具:
ハサミ、へら付きピンセット、霧吹き、土すくいスコップ、歯ブラシ、水桶、タオル
製作過程:
製作場全体 |
準備された七草 すずな、すずしろは堀取ったあと表面を歯ブラシなどを 使用して洗って綺麗にしてある |
献上用の花籠 |
竹籠の前後を決める 見て美しく見える方が前面になるようにする |
ハランを準備 ハランの表面をタオルで拭いて綺麗にする |
ハランを底に敷く
ハランを籠のサイズに合わせてカット後立ち上がる部分の
葉裏に飛び出している維管束にハサミで数カ所切れ目を入れ
曲がりやすくしてから底に敷く
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籠の内側にハランを捲く 維管束に切れ目を入れると共に底に当たる部分に 切れ目を入れ側面に立ち上がりやすくする ハランは維管束に沿って葉の膨らみが左右対称では ないので前側になるものと後ろ側になるものを 使い分ける、膨らみが少ない方が上側になるようにする |
土を入れていく ハランの高さを籠の縁に合わせながら形を整え 篩にかけた土を八分目ほど入れていく |
ハランの高さを微調整する |
灌水 土が乾いているので植え込む前に霧吹きで 水を全体にまんべんなく散布する |
ごぎょうを植える準備 根本に有る不要な葉や色が変わった葉を取り除く |
ごぎょうの植え付け 根の部分に水を含ませの形を整えてから 籠の後方中央部分に植え込む 全部の植え付け後寒水石を敷き詰めるので 若干根が土から出る状態で植え付けていく |
葉に着いた土などの汚れを水をスプレーして落とす |
すずなの植え付け 根本に有る不要な葉や色が変わった葉を取り除く 奥行きを出すため葉が高い方を中央奥側に配置して 植え込む |
二本目のすずなの植え付け 一本目より若干前側に配置して植え込む |
水をスプレーして 汚れを落とす |
すずしろの植え付け すずなと同様な方法で全体のバランスを見ながら植え付けていく この時背が高すぎる場合は根を切りつめ調整する |
裏側の手入れ |
なずなの植え付け前の手入れ |
はこべらの植え付け前の手入れ |
ほとけのざの植え付け前の手入れ |
全体の汚れの除去 |
ほぼ完成、この日は此処までで終了、 この後寒水石を敷き詰め下部の写真の 様に飾りを付けて献上七草籠の出来上がり |
出来上がり |
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<番外編>
七草籠の製作終了後園内を散策していたら白い花が咲いている木があったので梅が咲いていると思い行ってみたら桜の花でした、木には「子福桜」のたれ札が。
子福桜 (コブクザクラ) |
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