2014年5月31日土曜日

ホシハラビロヘリカメムシ

 中川土手の遊歩道からクズを観察することができるので改めてマルカメムシの写真をと行ってみたらマルカメムシと同じ枝に初お目見えのカメムシが居ました。
 調べてみたら「ホシハラビロヘリカメムシ」でクズなどマメ科の植物に集まるとの事、この日はマルカメムシとコフキゾウムシも同じクズに集まっていて同時に見ることができました。


(画像をクリックで拡大表示します)
ホシハラビロカメムシと同時に左端にマルカメムシを見ることができる




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ホシハラビロヘリカメムシ
Homoeocerus unipunctatus
カメムシ目
ヘリカメムシ科

2014年5月27日火曜日

キマダラカメムシ(成虫、卵、幼虫)

 2011年7月にキマダラカメムシの幼虫を見つけてから今度は成虫の姿をと探していましたがやっと幼虫を見つけた場所から100メートルほど離れた咲き始めたばかりのアジサイの葉上でお目当ての成虫を見つける事が出来ました。
 撮影を始めると煩わしいとばかりに逃げまどいますが飛んで逃げる事もしないのでいろんな角度から撮影することができました。
 このキマダラカメムシは毎年この近くで発生を繰り返していたものと思われ、幼虫を発見したのは7月であり今回は5月末なので越冬個体が出て来たものの様です。この越冬したものが産卵し6月から7月に幼虫になりまた成虫にを繰り返し(年何サイクルしているのか?)寒くなると越冬。今度は卵を見つけてみようと早速卵がどんな格好をして何時ごろ産み付けられるかをググってしっかり記憶しておきました、無事見つけられるかお楽しみです。


キマダラカメムシの幼虫は2011年7月に撮影したものが
  http://blackreg.blogspot.jp/2011/07/blog-post_22.html 


(画像をクリックで拡大表示)
キマダラカメムシ 成虫
撮影:2014/05/26 葛飾区立石・中川の道路脇の植え込み







上記7枚の写真とは30メートルほど離れた
場所でほぼ
同時刻に見つけた別個体ですが
同じ兄弟かも
しれません
◆追加:2014/06/04
 6月2日に同じ場所に行って見たら交尾中のキマダラカメムシに出会えました。
 卵はどこへ産むんだろうか?





◆追加:2014/06/19
 朝の散歩がてら再度卵が産み付けられていないか見に行ってみました。
 交尾シーンが見られたアジサイの木に寄り添うように生えているイタドリの葉裏に卵が産み付けられているのを見つける事が出来ました。
 いつ産卵されたものか定かではないので撮影後葉をもぎ取り卵を採取してきました、いつになったら孵化するのでしょう?孵化するまで見守ることにしました。
 写真をよく見ると卵の端っに何やら黒いものが写っていたので拡大して見てみたらどうやら寄生蜂の様です、ひょっとしたらすでにキマダラカメムシの卵に蜂が卵を産み付けてしまっているかもしれません、どうなることか今後のお楽しみというところです。


左端の卵の横にハチが取りついています、卵を産み付けている最中でしょうか?
卵の直径と同じようなサイズのハチです
葉を採取するとき居なくなったかと思っていたが
4時間近くも取りついたままでした(‏‎撮影:10:50:42)
卵の直径:約1.7mm
イタドリの葉裏に卵が産み付けられていた

追加:2014/06/26
  散歩の帰りにまたまた同じ場所に行って見たら2齢か3齢と思われる幼虫をイタドリの葉っぱの上で一匹だけ見つける事が出来ました。もっといるんではとだいぶ葉っぱをひっくり返して見ましたが他に見つける事は出来ませんでした。







近くに咲いていたガクアジサイの花に移動してもらって撮影

◆2015/07/08追加 初齢幼虫
 ヒメホシカメムシが毎年発生しているアカメガシワの木を見に行ったら孵化したての幼虫が居たので撮影し調べたらキマダラカメムシでした、初齢の幼虫は2齢以降の幼虫と全く違う模様をしているので最初は何の幼虫か分かりませんでした、まさかきまだらキマダラカメムシの幼虫とは。
種を同定するため一応2齢になるまで飼育し確認してから元の木に戻す予定です。

12匹全卵孵化して一か所にに固まっていました





◆2015/07/10追加 脱皮して2齢幼虫
 脱皮して2齢幼虫に、採取してきて毎日見ていたがまったく動かずこのまま死んでしまうのではと思っていたところ今朝見たらすべて脱皮して2齢に、この間じっとして動かず何も食べず内部に溜め込んだ栄養分だけで大きくなった様です。
2齢になった途端動きが活発になりました。
キマダラカメムシの産卵数はあまり多くないようで、昨年撮影したものも今年撮影したものも12個。これが標準でしょうか?


脱皮して2齢幼虫に、やっと見慣れた姿に。






卵の直径:約1.8mm 穴の直径:約1.4mm1齢幼虫:                       2018/07/08 07:55:50 3.4mm  2015/07/09 18:07:38 4.5mm2齢幼虫:                      ‏‎2015/07/10 07:35:08 約5.5mm


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キマダラカメムシ
Erythesina fullo
カメムシ科
撮影:2014/05/26

2014年5月25日日曜日

マルカメムシ その2(成虫、卵)

 クズの蔓が河川敷から数メートル上の遊歩道まで伸びて来て虫が探しやすくなってきました。
 その伸びたクズを観察していたら葉の付け根のところが黒っぽく見えたのでよく見てみるとマルカメムシが数匹たむろしていました、二組のカップルと産卵が終わったと思われるような一匹と。
 卵は白っぽい1mm程の長さの物が横に寝た状態で産卵されており写真で見える範囲で14個が確認できます。

 マルカメムシについてWEBで調べていたら産卵に関する面白いページを見つけたので簡単に紹介してみると、
 産卵時に卵と卵の間に黒い袋のようなものが同時に産み付けられていてそれは共生細菌の入った袋で、これを食べなかった幼虫は成長ができないか著しく遅いとの事。
 虫の世界に踏み込むと奥が深いことを知らされる文章でした。
 
◆詳細は
      むしむしコラム・おーどーこん 
 でどうぞ。

(画像クリックで拡大表示します)





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◆2015/06/05追加
 中川の河川敷に降りて探索してたらマルカメムシの卵をクズの葉上で見つける事が出来ました。
 上記した共生菌の袋なるものを顕微鏡下で探してみました、ほぼ2~4個に1ッか所黒っぽい小さな袋が卵の間に有ることが分かりました。




共生菌の入った袋が分かりやすいように画像処理を行ってみました。
かろうじて黒っぽい袋が見えます、卵の数33個に対してその数9か所。
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マルカメムシ
Megacopta punctatissima
カメムシ目
マルカメムシ科
2014/05/24

2014年5月22日木曜日

トホシクビボソハムシ

 5月初め散歩中に穴ぼこだらけのクコが有ったので見てみるとハムシが食事中、他にはと手を糞まみれにしてクコの葉を次々にめくってみたら卵と一見ハエ類の幼虫かと思われるような丸っこい幼虫がいた。
 調べてみるとハムシは「トホシクビボソハムシ」、写真を見て星は4個で10個あるようには見えない、もう一匹のほうは大きな黒い模様が片羽にあるのみ、WEB上の図鑑でいろんな変異が有るなどの記述もあったのでこんなものかと思ってしまっていた。
 改めて今日クローズアップで撮影してみてトホシクビボソハムシの意味が分かった、大きい黒点は羽の上部に4個しかなかったがよく見ると両側面に小さい黒点が3個づつ、合計10個の黒点があるることが解った。











◆幼虫だったものが脱皮して蛹に



◆改めて撮影してみたらトホシの意味が!!
80mmマクロ + 1.5倍クローズアップ + 2倍テレプラス
80mmマクロ + 1.5倍クローズアップ + 2倍テレプラス
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トホシクビボソハムシ
甲虫目
ハムシ科
Lema decempunctata Gebler