2013年5月19日日曜日

アルファルファタコゾウムシ

 ゴールデンウィークに孫達が遊びに来ていたので全員で柴又に遊びに行ってきました。自宅からとらさん記念館までは約3Km程、散歩がてら歩きです。途中お寿司やビールにおつまみなどを買い込み帝釈天にお参り後土手に出て早速昼食。
 とらさん記念館前の土手に沢山のシロツメクサの花が咲いていたので孫に「花をたくさん集めて冠を作れば」と言って集めさせながら葉っぱを良く見るとぽつぽつと穴が開いているので何か幼虫がいると思い探ってみました。
 探すこと10分くらいで青虫を一匹見つけ採取して持ち帰りました。
 100円均一で小さな半透明の食品保存容器を買ってきて飼育開始、明くる日の夜見てみると幼虫が見あたらないので何処へ行ったんだろうと探してみると葉とケースの間に何やら黒茶色した直径7mm~8mmくらいの丸い物がへばりついていたのでたぶん蛹になったんだと思いそのままにしていたのを17日に思い出したように見てみたら小さな甲虫が羽化していました。
 てっきり蛾の幼虫だと思っていたので以外でしたが早速写真を撮り何という甲虫か調べてみたら「アルファルファタコゾウムシ」だと言うことが判明。
 幼虫の時の食草であるシロツメクサを近所の空き地から取ってきて与えたら食べて穴をあけていました。
 







真正面からフラッシュを使用して撮影したらやっと
目がハッキリと解る写真が撮影できました。   

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アルファルファタコゾウムシ
甲虫目
ゾウムシ科
タコゾウムシ亜科
Hypera postica

2013年5月13日月曜日

キンレンカ と ハモグリムシ

 雨上がりのキンレンカの葉に何やら虫が食べ歩いた後が白い模様となって付いているので写真に。
 ブラウン運動の痕跡見たいにあっちこっちと動き回っている様子が見て取れます。
写真を詳しく見てみると何やら白い痕跡の中に小さな茶色をした物が写っておりめいっぱい拡大してみたら一ミリにも満たないような虫が写っていました。何という虫かこの写真からは判断が出来ませんが体の両側に毛がいっぱい生えているような所が見て取れます。
 何という虫か同定するためには改めて撮影に行く必要がありそうです、まだ葉っぱの上にいればいいのですが。
花の方は終わりかけていますがまだ楽しめる状態にあります。
 キンレンカ、別名ナスターチウム、ウィキペディアによれば正式にはオランダガラシ(クレソン)属を指す学名であって、似た味をもつために転用された通称であるとのこと。

(画像をクリックで拡大表示)
撮影:2013/05/12 葛飾区
撮影:2013/05/12 葛飾区
撮影:2013/05/12 葛飾区
上の写真の中央部をトリミング
撮影:2013/05/12 葛飾区
何という種類の虫か解らなかったのでWeb上で「キンレンカに付く虫」で検索したところまず「葉潜り虫」だとわかり、その後鱗翅目のハモグリガと双翅目のハモグリバエがいることが解りました。
 新たに葉を採取してきて中の虫を捕りだして見ました、どうも蛹になっているようで動くことが有りません。この潜っているのがどちらの虫か解りませんがたぶんハモグリバエの様です。
 潜った状態でよく観察してみるとたぶんお尻側からだと思われるが二本のツノのような物が飛び出しています。このツノのような物がなんなのか?葉の中に潜っているので呼吸のためのシュノーケルかなと思ってしまいます。
 虫のサイズを測ってみたら2mmちょい有りました。

・葉の内部に潜っているので写真にとってもハッキリとしない 
・右端から黒い二本のツノが葉の外に突きだしているのが解る
撮影:2013/05/13
表皮を剥がし取り出してみたところ
撮影:2013/05/13
撮影:2013/05/13

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ナスターチウム
キンレンカ
ノウゼンハレン科
Tropaeolum majus

2013年5月8日水曜日

キイロクビナガハムシ


ワンコが動けなくなってなかなか行く機会が無くなっていた水元公園に先日花と昆虫を見つけに行って来ました。
樹林内のヤブの中を歩いていると赤っぽいハムシを見つけました。
帰宅後調べたら「キイロクビナガハムシ」というハムシ、名前に黄色と付いていますがどちらかというと赤色が強く黄色には見えないハムシです。







手に乗せ裏側を撮影
この後飛び立ち道路に降りたので撮影したのが上二枚の写真


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キイロクビナガハムシ
甲虫目
ハムシ科
クビボソハムシ亜科
Lilioceris rugata

2013年5月7日火曜日

ニレハムシ(卵、幼虫、蛹、成虫)

 先日ケヤキのヒコバエに何やら芋虫がいたので撮影し調べたが解らず掲示板に投稿し教えていただいたところ「ニレハムシ」の幼虫とのこと、その後別の場所で成虫を見つけたので撮影しました。
 良く見るとサンゴジュハムシではないかと思われるような色姿をしていますが食草がケヤキの葉であるためニレハムシだと言うことが判明。
 サンゴジュハムシとニレハムシの見分け方は一番良いのは食草の違いかららしいですがニレハムシは頭部が羽の付け根に向かって広がっているので見分けが付くようです。

(画像クリックで拡大表示します)
撮影:2013/05/07 葛飾区
撮影:2013/05/07 葛飾区
撮影:2013/05/07 葛飾区
撮影:2013/05/07 葛飾区
◆2013/08/21追加

 エノキハムシの幼虫画像を削除 (2016/12/02)
    エノキハムシについてはこちらを参照   
                        
             
◆ニレハムシの卵の写真を追加(2013/05/10)
ニレハムシの卵
現在確定するため飼育中
上4枚のニレハムシの成虫がいたケヤキの葉裏に産み付けられていた
撮影:2013/05/07 葛飾区
ニレハムシの卵
撮影:2013/05/07 葛飾区
ニレハムシの卵
卵の直径:約0.5mm
  高さ:約1mm
撮影:2013/05/07 葛飾区


◆2013/06/03 追加
 ケヤキにいた雌のニレハムシを昨日採取して来ていたら今朝産卵しました。
 卵の同定がなかなか出来ないでいましたがこれで確定することが出来ます。
産卵前で腹部が膨れているニレハムシ
撮影:2013/06/02
産卵後のニレハムシ
撮影:2013/06/03
ニレハムシの卵
これで先に撮影していた卵がニレハムシ
のものであると同定することが出来た。
撮影:2013/06/03
正面からのアップ
ニレハムシの雌
撮影:2013/06/03
◆2013/06/30 追加
6/27に採取してきたニレハムシの卵が孵化しました。
 何度か採取してきてタッパーに入れている間にカビが生えたりして孵化に失敗していましたがやっと孵化に成功しその姿を見ることが出来ました。
 幼虫は体長1mmほどの黒色しており以前孵化させたコガタルリハムシの幼虫などと一見似ているようです。
 卵の付いたケヤキの葉っぱを入れていたタッパーを開けてみたら何やら見慣れない4mm程の小さな虫が入っており食べられてしまったのか卵は15個有ったが幼虫は2匹しか見あたりませんでした。
 食べてしまったと思われる虫を撮影し調べてみたらクサカゲロウの一種の幼虫で有ることが判明、この虫はアブラムシなどを食べるようでタッパーの中に他に何もなかったのでニレハムシの幼虫を食べたものと思っています。

ニレハムシの初齢幼虫


ニレハムシの幼虫を食べていたクサカゲロウの一種の幼虫
ゴミを体にくっつけている
撮影:2013/06/30

ニレハムシの卵を6月30日に採取してきたものが孵化
・産卵から約5日~6日で孵化するようだ
撮影:2013/07/04

◆追加:2013/07/07
  孵化直後は体長1mm程であったが三日で体長2mm程に成長している
撮影:2013/07/07

◆追加:2013/07/17
 7月4日に孵化したものが16日の朝に脱皮して2齢幼虫に、孵化から14日たったがこの間5回ほどケヤキの葉を入れ替えてあげた。
 4月下旬に幼虫を見つけてニレハムシを追っかけ初めて約2ヶ月半、成虫まで持って行くにはまだ数回の脱皮が必要なのでまだまだ先が長い!!

脱皮直後は体色は透明に近い
脱皮して2齢に成ったものとまだ初齢のままのもの
体長などはほぼ同サイズ
脱皮殻
◆2013/07/28追加
ニレハムシの2齢幼虫
19日の朝取り替えたケヤキの葉が20日朝には
この様な状態に成るまで食べた。右端の幼虫は
葉裏を食していたが表に回って来たもの。
撮影:2013/07/20

摂食活動が鈍ってきたのでそろそろ脱皮か
撮影:2013/07/26
撮影:2013/07/26
一匹が脱皮して蛹に変身
蛹を見ると以前孵化させ育てたコガタルリハムシに良く似ている
撮影:2013/07/28
撮影:2013/07/26
撮影:2013/07/26
蛹の側面
撮影:2013/07/26
蛹の腹側
撮影:2013/07/26
◆2013/08/04追加
 本日ついに羽化し2匹が成虫になりました、7月4日に孵化してから一ヶ月で成虫に。
 孵化したときは8匹ほどいたものが途中一匹減り2匹減りと最終的にまだ羽化していないもの一匹を含め3匹だけが育ちました。
 これでニレハムシの追っかけは無事終了となりました。

無事羽化したニレハムシ
撮影:2013/08/04
羽化したニレハムシの脱皮殻
撮影:2013/08/04
◆朝日を空かして見たニレハムシに食害されたケヤキの葉(2013/08/12)

◆2013/08/22追加
 撮り貯めたニレハムシの卵をまとめて産卵数をカウントしてみました。
 撮影は3箇所3本のケヤキ(位置的には1㎞の範囲内)の手が届く範囲のものです。
 卵の個数は11個から28個で平均17.7個、余り多産ではなさそうです。
 産卵のしかたも個性があるのかきちんと並んでいるものからバラバラなものまで色々あります。
 卵の色は産卵から時間が経つに連れ透明性が無くなって来ます、この写真の中では左最上段の物が一番経過時間が少なく、反対に右最上段のものが時間経過が経ったものです。
 初めて卵を撮影したとき近くにニレハムシが居たのでたぶんニレハムシの卵であろうとは思っていましたが確実にするためWeb上(日本語サイトで)で卵の写真がないかだいぶ探しましたが見つからず幼虫図鑑の画像掲示板で質問しました、その結果外国のサイト上で近縁種の卵というのを紹介していただき見たところそっくりであったhttp://www.ces.ncsu.edu/depts/ent/notes/O&T/trees/note85/note085.html


◆2013/10/24追加
卵を採取した三本のケヤキの中の一本を10/22に見に行ったら木肌がはげかかった所が有ったので剥がして見たらニレハムシの幼虫が越冬体制を取って糸を吐いた中にいました、ただ木肌を剥がしたときに繭が半分剥げてしまっていましたが一日経ったら再び糸を吐いてすっかり自分の身を多い尽くしてしまいました。このまま春まで繭の中で幼虫の姿で過ごすんでしょう??
ケヤキの木肌を剥がしたところニレハムシの幼虫がいた
ニレハムシの幼虫が繭を作っていたケヤキ
直径:約50cm

背中(腹部:間違っていたので修正2013/10/26)が
木肌側になっています、幼虫の右側が口

少し糸の量が増えてき
一晩経ったら糸を吐きすっかり自分の体を覆ってしまいました

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ニレハムシ
甲虫目
ハムシ科
Pyrrhalta maculicollis